
一戸立て住宅であれば、建物の規模もそれほど大きくなく、所有者の意思によって都合のよいタイミングで修繕可能ですが、マンションの場合は、規模が大きく、部材・設備も多様。住民も一戸立て住宅とは比べものにならないほど多いため、スムーズな修繕を行うには計画が重要となります。
マンションでは多くの住民が生活しており、考え方や財力も多様です。突然、「修繕をやります」といった場合、「まだ修繕の必要はないと思う。賛成できない」「お金がないからやめてほしい」といった意見が挙がることは十分に考えられます。そのようなことを減らすためには、長期的な修繕計画を作成し、住民間の意思統一を図ることが大切。修繕箇所と概算費用を住民に前もって周知しておくことで、修繕実施時に住民の理解を得やすくなります。
長期修繕計画を作成することで生まれるメリットがあります。先に述べた、「修繕実施時に住民の理解を得やすくなる」もその一つ。それ以外に、修繕計画を住民に周知することで生まれる「住民のマンション管理意識の向上」もあります。
大規模修繕を行うのは共用部分ですが、中には給排水管のように、専有部分と共用部分を一緒に修繕する場合も。住民は、自らの場である専有部分には気を使っても、共同で使用する共用部分については、専有部分ほど気を使うことがなく、維持や管理がおろそかになることが多いものです。長期的な修繕計画を立て、住民に周知することで、気に留めることが少なかった共用部分の使い方や管理について、住民の中に管理意識が芽生えます。細かい部分の不具合に気付くことが増え、その対処も早くなるため、マンションの資産価値の維持にもつながります。







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