着工時期と工事期間を考える

建築工事の仕事量は年間を通じて平均して発生している訳ではありません。仕事の比較的少ない閑散期と大量に発生する繁盛期とがあります。

繁盛期は2~5月、9~12月で、この時期に工事が集中し、職人も猫の手も借りたい程の忙しさが続きます。 この時期は職人不足になることが多く、下請け構造も複雑化し、現場は何もかもが煩雑さで覆われ、建築業界で問題視されている様々な事象もこの時期に集中して発生します。

賢い着工時期を選ぶためには、全体の工事量の推移と、職人の流れを掴むことが重要です。職人は

「架設職人」→「下地職人」→「塗装職人」→「防水職人」→「架設職人」

の順番で仕事をするので、同じ繁盛期でも時期によって忙しい職人と、そうでない職人とに分かれます。

工事量の推移と職人の流れを掴み、繁盛期を避けることが最も賢い着工時期選びと言えるでしょう。具体例で言えば、下の改善策の表のように、1月15日、3月1日、8月20日などの着工が、繁盛期を避けた賢い選択です。

発注方式を考える

中長期修繕計画の組み方

ページのTOPに戻る